ごあいさつ

外科と救急の経験をもとに、専門にこだわらない
ホームドクターとしての役割を果たしていきたい

胃がん、大腸がん等消化器疾患の診断治療を中心として多くの患者さんに支えられてきた40年の歴史を引き継ぎ、平成25年4月より院長を交代いたしました。
地域に暮らす皆さんのホームドクターとして、また山王地区で働くみなさんの便利な保健室として頼られる存在になっていきたいと考えています。
また、様々な理由で通院が困難となった患者様にも最期までお付き合いできるかかりつけ医であるために平成26年からは積極的に在宅医療を開始し、平成26年10月機能強化型在宅療養支援診療所となりました。
さらに、平成28年12月新棟が完成。車いすもストレッチャーも人力で2階の病棟へ持ち上げていた旧棟から個室を増やし、エレベーターも付いた新棟での診療も1年を迎えました。
近年、全国的に減少の一途をたどってきた有床診療所は超高齢化社会で求められる地域包括ケアの中で非常に重要な役割を課せられています。

歳をとれば些細なことで体調を崩すこともあります。総合病院では入院とならなくても自宅で療養するには不安。という状況は多いものです。そんな時、有床診療所は「お家に一番近い入院病床」です。24時間看護師が常駐し、病状の観察、療養環境整備などを行います。また、様々な病気の経過で病院での積極的な治療はなくなったけれども自宅に帰るにはまだ点滴や栄養など高いハードルがある。そんな時、有床診療所は「お家へつながる入院病床」です。点滴、酸素などを継続、調整しながら自宅へ帰る方法を一緒に考え、ケアマネージャー、訪問看護師などの専門職と連携して自宅に帰る道を整備します。
これらのことは、当院かかりつけの患者様に限ったことではなく、地域のかかりつけ医の先生方からも気軽にご紹介いただけます。また当院からの訪問診療を前提としたものでもありません。

患者様一人ひとりの「思い」と正面から向き合うかかりつけクリニックとして活動していきます。今後とも職員一同よろしくお願いいたします。

平成29年12月
院長 最上 希一郎 最上 希一郎